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子どもたちが安心して暮らせる町づくりを。
2022.04.25
私は、子どもたちのことが大好きなんです。医学部で学んでいた頃は小児科の医者になりたいと思っていました。ですから、東日本大震災のあと、お子さんへの放射線の影響を心配して、多くの親御さんが避難されることになった時には、胸が押しつぶされそうになりました。
いま、いちばん苦しい思いをしているのは誰なのか、本当は地元(福島県)を離れたくないのに、避難を余儀なくされている子どもたちではないのか。一日も早く子どもたちに、そして親御さんたちに、安心して貰えるような医療体制を取り戻さなくてはならないと思いました。被災して使えなくなっていた私たちの病院を、なんとか再開できることになった時、真っ先に小児科診療を行うことにしたのは、そういう思いがあったからなのです。
放射線の影響については、当時中学生だった私の娘も、まわりの人からいろいろなことを言われて非常に傷つきました。震災から10年以上経ちましたが、まだ彼女の心の隅にその時の思いは残っていると言います。福島の多くの子どもたちが抱えてしまった傷を、なんとかして癒したい、そのためにこれからも力を尽くしていきたいと私は考えています。