前福島県医師会副会長
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農業に関心を持ったきっかけ。子ども時代の忘れられない思い出。

2022.05.17

私が農業に関心を持った理由は二つあります。

一つは、病院・施設の経営にかかわるようになって、「地産地消をもっと身近なものにできないか」と思ったことです。私たちの病院・施設では1日約3,000食の食事をつくっていますが、使われているのは冷凍の食品や食材がほとんどです。患者さんや入所者さんの唯一の楽しみと言っても過言ではない食事が冷凍食品では味気ないですよね。ほんとうはすぐにでも地産地消を取り入れたいのですが、採算面や効率面から冷凍食品に頼らざるを得ないのです。

いまや当たり前のように実践されている家庭も多い地産地消ですが、社会全体で見るとまだまだ少数派です。病院や施設においても導入できるような仕組みを考えていく必要があります。

もう一つは、私が子ども時代に体験した田植えです。裸足で水田に入ったときの泥の感触や、みんなで並んで苗を植え、それが立派に実ったときの喜びはいまでもはっきり覚えています。そういう体験をしたからこそ、米づくりはもちろん野菜などがどうやってつくられるのか、子どもの頃から関心を持てたのだと思います。

いまの子どもたちは、スーパーでパックに入れて売られているピーマンやオクラは知っていても、畑で育つ様は知らないのでしょうね。もしかすると、売られているピーマンやオクラの背後に生産者の方がいらっしゃることもよく分かっていないかもしれません。漠然とでもいいから国民が農業に関心を持たないと、農業問題の議論は深まらないと思います。私は、子ども時代の田んぼや畑での体験が、農業について考えるきっかけになると確信しています。

地産地消と子どもたちの農業体験、もっともっと進めていって欲しいし、私も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

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